感染防止という錦の御旗

「我慢の三連休」が終わり何とか生きながらえた観光・飲食企業を「勝負の三週間」が襲い、にわかに浮上したGo To犯人説は東名阪と札幌を感染状況ステージ3に格上げしそうです。「判断」ではなく「考えだ」という不思議な結論は最大の書き入れ時を破壊しかねません。900万人を雇用する観光・飲食・運輸関連産業が被る被害の深刻さに多くの人は思い至らず騒ぎに加担します。戊辰戦争において新政府軍が掲げた錦の御旗に、幕府軍が動揺して敗走した心情を海外の人は理解できないと言います。さながら現代の錦の御旗は感染拡大防止という安心感でしょう。疑い深い自分などは、経済を破壊してでも社会を混乱させたい人がいると考えてしまいます。ただの風邪なら開発したワクチンが売れなくなります。LGBTや地球温暖化問題など正面から反対がしにくいポリティカル・コレクトネスを持ち出す人は、別の意図を持つか意図せず加担する情報弱者だと思います。昨年日本で出版されベストセラーとなったファクトフルネスが主張するように、嘘の多い社会で必要なことは情報を批判的に見ることではなく、自分自身の単純化本能や分断化本能を疑うことでしょう。

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