バカバカしくて笑うしかない?

2013年に放送された前作が平成のドラマで一位の42.2%という驚異的な視聴率を出した「半沢直樹」は、今作でも令和最高の数値を出し今年最大のヒット作となりそうです。新人類と言われたバブル入行組の作家が描くアナザー・ワールドの偏狭な組織は、「沈まぬ太陽」などの企業批判とは異なり、もはやバカバカしくて笑うしかないというレベルで、それが悪を懲らしめる水戸黄門的な痛快さに現れていると思います。7月末にルノーが発表した半期の純損失は過去最高の巨額赤字で、その3分の2がかつては金のなる木だった日産の赤字によるものです。日産の中国企業への売却を避けたい経産省はありえないホンダとの経営統合を画策したとされます。日本企業の再編加速を予測する外資ファンドは対日投資に意欲的です。一方で日本の大企業は、未だに「半沢直樹」が描いた垂直統合時代の自己完結的な閉鎖構造と古い価値観に浸り、外部のアイデアを組み合わせるオープンイノベーションの時代になると、ムラ社会の弊害による意思決定の遅さや低い生産性が深刻な問題となりそうです。

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