引っ越しから2日経っても家の中にはモノが溢れています。捨てられない習性は人が執着と依存から抜け出せないことと同じ理由だと思います。モノが増えるほど執着も増え、モノはモノを引き寄せ気がつけば身の回りはいらないモノばかりになっています。世間の本が勧める断捨離法は使用頻度とワクワクです。捨てるか迷ったものを1年ほど箱に入れ、その間に箱を開かなければそのまま捨てる方法と、対象物を見たときにワクワクしなければ捨てるというシンプルな方法です。収納庫や倉庫は捨てることを先送りする誘惑にしかなりません。企業における意思決定の先送りも似た構造で、不作為ほど魅力的な選択肢はありません。人は不作為に慣れると身体が錆付き現実に向き合わずに何でも先送りしようとします。ゆでガエル現象はその典型で、改革を先送りするうちに世界的な疫病により一気に沸点に近づいているように見えます。