住まないと分からない地域の魅力

昨日、30年ぶりに弘前に来ました。弘前は趣のある美しい街ですが、1ヶ月半滞在したのに街の印象が記憶に残っていません。乳頭、玉川、酸ヶ湯、蔦、恐山など近隣の温泉には時々来るのに、弘前に関わりのある自分のような人間さえ関係人口に取り込めないのは魅力の伝え方に問題があると思います。どの地域でも通り一遍の観光案内を作るだけで、「伝えたい」という発信側の情熱を感じません。弘前城公園の前にあるスターバックスのリージョナルランドマークストアは陸軍第8師団の師団長官舎として1917年に建設された和洋折衷の建物で登録有形文化財に指定されます。近代登山史における世界最大の山岳遭難事故である八甲田雪中行軍に関係したのも弘前歩兵第31連隊です。この官舎は遭難事件の15年後に完成していますので時間的な接点はないのですが、当時の光景を想像します。優れたコンテンツは日本中に眠っているのに、ユーチューバーやブロガーに丸投げしてもブームは一過性で終わります。地域創生にはよそ者、馬鹿者、若者と言われますが、その土地に住まないと分からない地域に根付いた魅力の再発見こそ観光客にとって魅力的なはずです。

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