封印された身体能力

自然は神が語りかける最も強力な道具と言われますが、都会の暮らしで自然に意識が向くのは災害のときだけかもしれません。台風、地震、火山と壊滅的な被害をもたらす自然災害が起こる日本では古来より自然を恐れ一種神聖なものと考えてきたと思います。人は自然に従い生きるものであって都市と言えどもその例外ではないのでしょう。自然を征服対象と捉えハリケーンや台風、地震・津波などの気象兵器を実用化しているとされる米国ですが、その反面で人が本来持つ身体能力を取り戻す再野生化(Rewilding)が注目されます。人類の歴史を250万年としてもわれわれはその99.99%を自然と同調する生活をしてきました。自然を断絶することで成立する都市が提供する快適性は生活環境や単一感覚器が感じる生理現象に限定されます。本来の快適さとは人々が週末に自然の元でのレジャーを目指すように、遺伝的に備わった直感により感じるものだと思います。人は自然と同調する生理的機能を持ちながら都市化された人工環境下に生きているために多くの身体能力を封印しているはずです。

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