身勝手な鹿の湯のレジェンド

昨日は那須湯元温泉にある鹿の湯に行きました。ここの魅力は源泉かけ流しの硫黄泉と湯治場風情です。客の少ない昼食時の浴場に天井から光が差し込み、冷たい風にあたっていると青森や秋田の湯治場そのもので、遠くまで出かける必要を感じません。もうひとつの鹿の湯の魅力は人間模様です。一見客の行動はいつも予想通りですし、年間100回以上は来るというレジェンドたちの行動も興味深いです。レジェンドに至る登竜門は「湯もみ」です。うまい人は上体を動かさずに素早く回すのでスキルレベルが分かります。ぼくは温泉会社の人を真似て、板を垂直方向に沈めて水平方向に戻す簡単なやり方をしますが、八の字にまわす亜流もあります。より上級者になると湯温調整をします。温泉の流れる樋を傾けるだけなのですが、ほかの浴槽の湯量が変わるために素人が手を出しにくい雰囲気があります。最上級者になると、浴槽の栓を勝手に抜いて、湯量を半分ぐらいまで減らして持参した湯の花で温泉成分を変えてしまいます。こうなると単なる身勝手としか言い様がありません。

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