偶然を大切な時間に


パセリとの別れから3週間。生活は変わりました。朝夕の散歩などの世話から解放され、衣類に毛がついたり、室内が汚れることもなくなり、旅行など行動の制限もなくなりました。ただ、「それでも居てほしい」と思った瞬間に涙が溢れます。パセリの居た場所に置かれた花束を見ても涙は出ません。時折写真を見返しても涙は流れません。しかし、ひとたび自分の気持ちにアクセスした瞬間、涙を押さえられなくなります。失ったものを実感するのは、相手が目の前から消えた時ではなく、その存在が自分の人生の一部だったことに気づいた時なのかもしれません。これは一方的な感情であって、パセリにとってはたまたまやってきた一軒の家庭でしかなかったはずです。しかし、その偶然の出会いが、私の人生に大きな意味を残しました。偶然を大切な時間に変えて行くことこそ、人生の価値を高める気がします。

Translate »