深まる体験価値


久しぶりに尾瀬に来ました。尾瀬は人で混雑する木道というイメージがありますが、それは群馬県側からアクセスした場合の話です。福島県側の御池ルートは、シャトルバスなどに乗り換える必要がある群馬県側と違い、登山口に直接アクセスでき、駐車場は朝6時半の段階でガラガラです。百名山の燧ケ岳に最短距離で登れるのもメリットです。このルートは秘境檜枝岐を通るために首都圏から遠いイメージがありますが、一般道はよく整備され、距離の割に遠いという感覚はありません。最大のメリットは登山客が少ないことです。朝から大挙して人が押しかける群馬県側とは違い、早い時間なら誰もいない尾瀬の深い森の空気に没入できます。尾瀬の入山者が歴史的に鳩待峠に集中するのは、尾瀬=鳩待峠というイメージが強いからでしょう。朝の湿原の冷気、森の匂い、静けさに響く鳥の声など、登山口を変えると尾瀬の体験価値は一気に深まります。

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