命への無頓着さ


8月15日、深夜の甲州街道は快調に流れています。不正に改造されたRX-7が、流れを乱すように追い抜いて行きます。前方で小動物が道路を横切るのが見え、RX-7が走り去ったあとには黒猫が倒れていました。流れに従っていれば避けられたはずです。意味もなく改造し、意味もなく騒音と燃料をまき散らし、意味もなく命を奪う。人間の存在に意味など求めるべきではないのかもしれませんが、80年前の戦争に意味がなかったとは思いたくありません。昨年から今年にかけて亡くなった両親に、もっと戦争の話を聞くべきでした。父からは撃墜されたB29を見に行った話を聞いたことがあります。今なら聞きたいことはたくさんありますが、そのときはなぜか話が弾みませんでした。父は何かを伝えたかったのかもしれない、と思うと後悔が残ります。他者の命への無頓着さという愚かさが、戦争の絶えない現実を生み出すことを、戦後世代こそ直視すべきなのでしょう。

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