
夏休みの自由研究は「ファットアダプテーション」です。体が抱える脂肪を効率的に燃焼させる回路を活性化させると、無限とも言える燃料を手にすることになり、体重60kg、平均的はBMIの男性の場合、無補給のまま理論的には1,000km以上の距離を走れる計算です。しかもインスリン分泌が大幅に抑制されるために血糖値は安定し、空腹感をあまり感じず、ハンガーノックとは無縁のまま安定したエネルギーレベルを維持できます。一部のウルトラエンデュランスランナーが気づいた、太古から続く人体の神秘が科学的な裏付けを得るには、2016年の「FASTER Study」を待たねばなりませんでした。TJARのような400km超の山岳レースを、なぜ人間は走り切れるのか、58歳のマルコ・オルモが100マイルレースの最高峰UTMBで、なぜ二年連続優勝できたのか、といった素朴な疑問が氷解します。長野県にいると、理論ばかりではなく自分の体を使った人体実験もでき好都合です。