気配を感じる力


長野県にいた初日は西岳に日の出の頃と午前中に2回登り、2日目は編笠山、権現岳、三ツ頭から観音平に下山し再び西岳に登り返しました。2日間の累積標高は4,700mほどになり、酷使された体にはメンテナンスが必要です。多少ハードな山行が現代人に必要なのは、普段からストレス、食べ過ぎ、運動不足の病的生活習慣にさらされているかです。もう一つ現代人が失ったものは、気配を感じ取る力だと思います。半袖シャツから入れ墨をした腕を出している若者が山で前を歩いていて、からまれたくないので、しばらく音をたてて数メートル後を歩くのですが、全く気づく様子がなく、恐る恐る「こんにちは」と声をかけると飛び上がるほど驚きます。この若者に限らず老若男女を問わず、同行者との話に夢中になっているわけでもないのに、背後の人に全く気付かない人の多さは驚きです。天敵を失った人類は気配を感じる力も奪われたのでしょう。

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