自然と調和する暮らし

先日行った紀伊半島が、関東の住人にとっては秘境に思えるのは、東京から遠く伊豆半島より巨大だからです。明け方に運転していると1時間ほど車とすれ違うことがなく、車道でイノシシや鹿の群れと遭遇します。暗闇の山中で車を停めて星を眺めることも、都会暮らしにとっては非日常の贅沢です。新幹線誘致の看板も見かけますが、願わくば秘境のままでいて欲しいと思います。地方創生の時代こそ、日本を均質化するのではなく、むしろ田舎が持つ希少性を際立った強みに磨き上げるべきでしょう。紀伊半島の先端に近い、それほどメジャーとは言えない神社仏閣にも欧米のインバウンド客を見かけますが、簡単に手に入らないものこそ、有難く価値につながるのかもしれません。里山を背景にする古民家や美しい庭を見ると、それだけで幸せな気持ちになりますが、自然と調和する暮らしこそ世界に誇れる気がします。

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