日本老年学会が2017年に提言した、高齢者の定義を「75歳以上」にする案がにわかに注目を集めています。統計データの解析によると、高齢者の健康状態と身体機能は改善傾向にあり、若返りが著しい理由は栄養の改善や健康意識の高まり、医療の発達とされます。一方で、中年以降の肥満や3、40代女性の体力低下、若い女性の低体重、子どもの活動量減少などの懸念材料もあります。WHOをはじめ国際的な高齢者の定義は65歳以上が一般的ですが、サザエさんの波平が54歳の設定であるなら戦後より20歳は若返った印象です。一方で現在も60歳で還暦を祝い、定年時期も10年しか伸びていません。年齢の引き上げは、年齢呪縛にとらわれ自分から老いる人を減らす効果がありそうです。元気な高齢者に共通する考え方は自分の年齢を意識しないことで、暦年齢より生物学的な年齢を人生の中心に据えるべきかもしれません。