愛着を超えた敬愛

結局フィアットはエンジン始動の目途がたたず、手離すことにしました。写真のサーブ96は言うに及ばず、隣の512BBと比べてもわずか10年しか走っていないことを考えるとやりきれません。腰まで雪が積もる甲子高原の氷点下15度の世界を、ともに乗り越えてきた欠かすことのできない仕事のパートナーを失うことは大きな痛手です。雪道での走破性、移動コストが気にならない燃費の良さ、小さいのに5人と犬が乗れるスペースユーティリティの高さ、運転することの楽しさを、最低価格の大衆車が実現していることは、もはや愛着を超えた敬愛に値します。生涯を共にするにふさわしい伴侶の予感がしていただけに、今後とも傷心を癒す車が現れることはないでしょう。当面の後継車は4月に買ったN-VANですが、とくに愛着の強い車の場合、住めば都は成立しない気がします。

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