7月31日に強行されたパリ五輪の男女トライアスロン競技の水泳会場であるセーヌ川は、泳げる状態には見えません。2,400億円を投じて水質改善を図ってきたと言いますが、連日の降雨もあって水質悪化は明らかです。評判の悪い開会式といい、競技以外のネガティブな話題が多いことは、オリンピックの形骸化を示す兆候のような気がします。史上初めて利益を上げることに成功した1984年のロサンゼルスオリンピック以降、オリンピックは商業的に魅力がある国際イベントとしての地位を確立し、競技よりもショービジネスとしての性格を帯びてきたと思います。前回の東京開催も、コロナ禍の影響もあって後味の悪い大会となり、利権や選手村のグレーな土地売却問題などが注目されました。平和の祭典のはずが、強権国家の国威発揚に使われ薬物問題を引き起こすなど、人々の関心が冷めていくのは避けられないのかもしれません。