観賞用に買ったナスタチウムが枯れて、花壇の肥料にでもなればと捨てたつもりでした。昨日見るとすっかり根付き、葉は若々しく茂り、買ったときより多くの花をつけています。人が世話などしなくても、多くの植物は自然の環境に置かれると、本来の生命力を取り戻すのかもしれません。生物である人間にも同じことがあてはまるなら、人間の生命力を高めるのも自然でしょう。人体にとっての自然とは、嗜好品が生まれる以前の世界だと思います。嗜好品という用語を最初に使ったのは森鷗外とされますが、摂取時の高揚感を楽しむために飲食される食品や飲料、すなわち娯楽ではない、栄養・エネルギー源を期待した食事ということになります。嗜好品の大半は消費者を中毒症状に誘うことで販売効率を上げますが、健康になるには食生活を嗜好品以前の自然に近づけることが必要なのでしょう。