新古車を買う最大のメリットは納期が早いことですが、一方のデメリットは車体色を選べないことでしょう。もしN-VANを新車で発注していたら、5色あるボディカラーのうちいかにも無難で商用車然としたプラチナホワイトは絶対に選ばない色で、どこかヨーロッパ車のような落ち着きを感じる他の色にしたはずです。今まではこだわることが無条件に良いことだと思っていましたが、こだわりが執着を生み、ときには好き嫌いという対立に発展することもあります。人生後半に向けた終活とはモノを捨てることではなく、モノへのこだわりを捨てることかもしれません。こだわりを持たなければ自分のアイデンティティを失うような恐怖感を覚えましたが、モノや消費で規定する自分など偽りの姿に過ぎません。ビジネスにおける妥協は禁物ですが、選択肢が増えるほど、人は何かにとらわれ、人生が窮屈になり、不幸になる気がします。