
N-VANで車中泊をするようになり、暗闇の効用について考え始めました。光源の少ない登山口でも、今の季節なら4時頃から周りの車で登山用のヘッドライトが灯り出します。N-VANの天井には5か所のライトが設置されますが、それらを使うことはありません。ソーラー式のLEDランタンも積んでいますが、ほとんど使わないのは、暗闇に慣れると人工の光を浴びることが不快になるからです。手の届く範囲で生活が完結する車中泊では、どこに何を置くか決めておけば視覚に頼らなくても指先の触覚が必要なものを見つけてくれます。安易に光に頼る都市生活により、人は増々視覚を中心に生きるようになりましたが、光を遮断することで本来の五感を取り戻すことができると思います。視界が遮られることにより他の感覚器の感度が上がり、味覚も鋭敏になります。暗闇を敵視するようになった結果、陰影など日本人が大切にしてきた光への感性も同時に失った気がします。