
松本のブックカフェ栞日に行きました。「高橋ラジオ商会」の看板が残る電気店だった建物を借りてリノベーションしたものです。独立系出版物を扱う2階の天井高は5m以上ある片流れの屋根で、太い鉄骨が工場跡を思わせます。いかにもリビセンらしい定石通りの内装に意外性はありませんが、アンティーク家具が置かれ落ち着きます。1階に置かる活版印刷機は東京の印刷所で使われていたもので、アクセントになります。スターバックスで働いた経験のあるオーナーは、カフェ激戦地の松本にブックカフェを2013年に開業し、2016年には現在の場所に移転、旧店舗は宿泊施設にして、2020年には真向いの銭湯「菊の湯」を事業承継、2022年には市議選に無職属で出馬し、他県出身者ながらトップ当選しました。地元の人たちに親しまれた街の景観を変えることなく、街に新しい機能を加えた温故知新ならぬ「外古内新」の実績が評価されたのだと思います。