

週末は南アルプス市のワイナリーとカフェ「月晴れる」に行きました。南アルプスの麓、富士山と棚田を望む場所に建つ明治とされる古民家は登録有形文化財で、かつては漢方医の家として使われていたそうです。化学農薬に頼らない自然派のワイナリーの草刈りを担うのは、生後4カ月の愛らしい合鴨です。かつては薬草を保存した空間はワインを熟成するために使われ、農業と自然が共生する風景は理想の暮らしに見えます。興味深いのは文化財指定の調査で、使われる釘の形状もその手がかりになり、四角い断面の和釘は明治初期以前などの特徴を持ちます。他方で長く使われた古民家は、代替わりの際などに改修をされることもあります。梁などに残る鋸跡も年代を知る手がかりとなり、近代に入るとマシンカットされるようになります。古民家が今に伝える歴史的景観は、農村風景に溶け込んでこそ本当の価値があると感じます。