
エベレスト登頂隊はシェルパを含む総勢30名近くを賄う食事や生活用品、キッチンテントなどの必要な資材を村々で動物を変えながら運び、かつての英国のグランドツアー的な贅沢な旅行を彷彿とさせます。とはいえ移動手段は自分の脚であり、宿泊施設は貧弱です。それでも体調が悪ければ馬にも乗れますし、われわれのチームでも歩行距離を大幅に削るヘリの活用が検討されています。近年ラグジュアリーの定義は変わり、ステレオタイプの贅沢さは避けられるようになりました。他方で前時代的な贅沢と自分の肉体を融合させた旅行は、希少性の観点からも人々から一定の支持を受ける気がします。