時間の蓄積による真正性


コモドホテル釜山に食事に行きました。釜山港を見下ろす高台に建つ朝鮮時代の王宮のような建築様式はひときわ目立ち、台北の圓山大飯店を思わせます。地下鉄駅から坂を上ることが災いしてか、アゴダでは8,000円台で泊まれ、定宿にしたくなります。1979年に開館したものの、今もその格式を保っており、これからもその威容を維持し続けてもらいたいものです。韓国の人気ドラマ「愛の不時着」のロケ地でもあり、北朝鮮のホテルとして描かれましたが、釜山のクラシックホテル文化を象徴する存在です。当時のホテルは権威性や社会階層の象徴として、人々を日常から切り離す存在だったと思います。ホテルがコモディティ化している現代にこそ、このようなホテルは必要なはずです。クラシックホテルはお金をかけても作ることができず、時間の蓄積によってしか生まれないその真正性は、年代を問わず魅了すると感じます。

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