
今シーズン登った木曾駒ケ岳と乗鞍岳は山頂の近くまで公共交通でアクセスできます。乗鞍では、バスでアクセスできる最高地点の大雪渓・肩の小屋口が見えてくると、恐れていた最初のバスに抜かれます。2時間かけて登って来たので、山頂には最初に着きたくなります。相手は観光客ですから先行する人々を抜くのは容易く、誰もいない剣ヶ峰に到達します。木曾駒ケ岳ではロープウェイが早く動いてしまうために、山頂はすでに大挙押し寄せた観光客が埋め尽くし少々興ざめです。もちろん、誰もが3,000m峰に立てることは悪い話ではありません。一方で山頂の価値は、人々が目を奪われるほどには高くないと思います。ショートカットした人々は、トレイルの途中に出現する巨石とブナの幽玄な森、清らかな流れと大小の滝を見ることができません。そして、自分の脚力で高度を上げて行く達成感があってこそ、山頂の価値は高まる気がします。