
昨日は大月で木工彫刻家のアトリエを訪ねました。自然に恵まれたロケーションにあるセルフビルドの建物は、不要になった構造材を再利用したために古民家のような懐かしい風情があります。薄暗いアトリエに背後から自然光が差し込み、居並ぶ大型の木彫作品が浮かび上がるのは、独特かつ異様な光景です。それでいて、なぜか居心地がよく、時間がゆっくり流れ、長居をしたくなる場所でした。これらの作品が大きな存在感を放つのは、アーティストの生きた痕跡がそこかしこに感じられるからだと思います。バリ島のウブドなどでは、アーティストのアトリエを訪ね、一緒に食事やお茶を楽しむアーティストスタジオツアーが人気ですが、創作が生まれるプロセスとその環境に身を置くことは、訪れる人にインスピレーションを与える気がします。AIの時代になるほど、人と創作の価値は増していくと感じます。