腹八分は至難の業


食べ物から自身を隔離するために長野県に来ました。山に登るので食事はしますが一日一食を厳守します。徒歩圏には商店もコンビニもありませんから誘惑に惑わされることもありません。作る食事はいつも同じで、舞茸の炊き込みご飯、豚肉や野菜に塩麴をのせたせいろ蒸し、サラダ、もずく、納豆、冷凍ブルーベリーとギリシャヨーグルトといった感じで、手間をかけません。塩麹はタンパク質を分解してうま味を引き出し、野菜の甘みを強く感じさせ、毎日食べても美味しくて飽きません。蒸し料理は調理が簡単な上、油を使わなくても満足感が高い優れものです。それでもおなかが空くときの切り札がひまわりの種です。可食部分が小さく、剥くのに時間がかかるため、口さみしいときに何かを食べた気になります。飢餓期の記憶なのか、人類は食べられる時に多く食べる習慣があり、意思の力による腹八分は至難の業です。

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