
昨日は、4月に同行したエベレスト登山隊の帰朝報告会がありました。20人ほどが参加しましたが、驚くべきは大半の人が複数回8,000m峰に登っていることです。21世紀に入りエベレストの商業登山の時代が始まって以来、エベレストに登頂した日本人の数は200人から250人とされます。われわれの隊長のように8回も登っている超人もいますが、エベレストに登った経験のある人の数は、日本人50万人に1人程度の割合ですから、今回集まった集団の異様さが引き立ちます。歴代のエベレスト登頂者の同窓会とも言えますが、超人に囲まれていると、もしかしたら自分も登れるのではないかと錯覚を始めることは、心理学的に説明できます。エベレスト登頂は世間的には異次元の行為ですが、登頂者と食事をするなどそばで接すると心理的障壁が一気に下がります。それが可能だと信じる登頂者コミュニティに身を置くことこそ、大きな挑戦の原動力のような気がします。