
1 9日はエベレスト登山の安全祈願のプジャがベースキャンプの中央に設置された祭壇で行われました。お互いの顔に粉をつけ、酒を飲み踊る儀式なしに登頂することはありません。雪の舞う屋外での儀式とは対照的に、暖かなドーム型のダイニングテントは、産業化されたラグジュアリーホテルが作り得ない贅沢です。8,000m峰を眺めながら軽快な洋楽が流れ、温かいエスプレッソを伴う朝食に漂う静かな高揚感は、日本ではブームとして消費されたグランピングの最終形に見えます。客が自然と不便を受け入れ、自らも挑戦することにより到達するラグジュアリーこそが現代的な商品だと思います。屋外の魅力を多少付加した程度の中途半端さがブームを短命にした気がします。今最も関心があるのがオフグリッドキャビンですが、回復可能な範囲で人が自然を楽しむ観光のあり方を支えるべきは、様々な先端技術を持つ日本だと思います。