


白山に登りました。信仰の山としてある種の憧れる山でしたが、東京からのアクセスの難しさもあって登る機会がありませんでした。トレイルはよく整備され、別当出合駐車場からスピードハイクなら4時間台で戻ってこられる手頃な山です。しかし、これは現代人が深い山中まで自動車でアクセスできるからです。十分に山深い山麓の白峰温泉からは自動車道でも18km以上の険しい道のりがあり、古の人々はこの気の遠くなるような距離を徒歩で移動し登拝していました。これは、まさに命がけの神仏に近づく行為だったはずです。山頂直下の室堂にある巨大な宿泊施設群も信仰の強さを想像させます。日本のすべての山はラストワンマイルならぬ、最後の1,000m程度を登っているに過ぎず、現代のハイカーは苦行・疲労・危険なしに山頂に到達することができます。かつての宗教的な巡礼としての山と、便利な現代の山ではそこに到達する価値が異なると感じます。