


南北に国土が長いベトナムは、北部は中華文明、中部はインド文明(チャンパ)、南部はクメール文明という歴史的背景を持ちます。ダナン・チャム彫刻博物館は1919年に開館したベトナム最古の博物館で、5〜15世紀の世界最大のチャンパ彫刻コレクションを展示します。フレンチコロニアルとチャンパ寺院風装飾の建物自体も見る価値があります。世界遺産のミーソン遺跡はベトナム戦争により破壊されますが、フランス人が100年以上前に持ち出していたことから守られました。本国に持ち帰った英国と異なり、フランスは失われたチャンパ王国の遺産を現地で展示するのですが、その方法は異質です。古いものは5世紀頃の貴重な彫刻は、ガラスケースなどで厳重管理せず、手の届く場所に置かれます。石彫刻は絵画ほど繊細ではなく劣化しにくいとは言え、あまりの近さにレプリカを疑うほどで、この博物館の価値は世界的に見ても高く必見だと思います。