
コロナ禍のマスクと似て、山道で熊鈴を鳴らす人が幾分減った気がします。明確な傾向があって、ハイカーの過半数は熊鈴を付けますが、トレイルランナーやスピードハイカーで使用する人は少数です。なかにはご丁寧に熊鈴を二連でつける人もいて、御嶽山で二羽の雷鳥を観察していた時、近づいて来たハイカーが鳴らした熊鈴に驚き飛び去ってしまいました。熊スプレーの有効性に関しては米国などにエビデンスがありますが、熊鈴についてはありません。その熊スプレーもどのような状況での実験なのかによりますし、粗悪品も多く、また人前で噴射するなどのトラブルを考えると持ち歩きたくありません。それよりも大切なのはあたりを観察しながら静かに歩き、万が一の遭遇の際に冷静に行動することだと思います。熊鈴を鳴らしている人のなかには、こちらが背後を歩いても全く気付かない人も多く、過度な熊鈴依存はむしろ危険度を高める気がします。